アダルトチルドレンは素直な自己表現が苦手です。
頼まれごとをした時も断れず、怒るべき時でも笑ってみたり、知らないことを知っていると言ってみたり、必要のない時に不要な嘘をついてみたり、発言すべき時に黙ってみたりと・・・。
でも、なぜこのようになってしまうのでしょうか。
ひとつ考えられることは過去の生育歴からくる学習の結果です。これには未学習も含めます。
頼まれごとをした時に断れないのは、どのように断ればいいか分からないということが考えられます。
また、怒るべき時に怒らずに笑っているのは、例えどのようなことがあっても怒ってはいけないということを学習しているかもしれません。または、怒りの表現を学んでいないのかもしれません。
知らないことを知っていると言うことも、そのように育てられた結果かもしれません。
もちろん、意図的にそのように育てる親はいませんが、親が子供に何かを訊ね、子供が知らないと返事をすると親がバカにしたり、罵倒したとしたらどうでしょう。子供は知らないと正直に答えると、このような不快な対応をされると学習してしまうと、大人になってもその習慣や学習から、知らないことでも知っていると言ってしまうかもしれません。
必要のない嘘も自分が責められれてしまうと感じた時の防衛反応かもしれません。
発言すべき時に黙ってしまう。家でもおとなしく、コミュニケ-ションのない家庭で育ったのかもしれません。または、常に話さないことを学習してしまい大切な時でも話しが出来ないのかもしれません。
そして、これらの態度や表現からアダルトチルドレンは何を得ているのでしょうか。
何も得ていません。
敢えて言うなら、生き辛さを得ているのではないでしょうか。
頼まれごとが断れないと仕事や作業が増えます。
怒る時に怒らないと周囲より怒れない人と軽く見られるかもしれません。
知らないことを知ってると言ったり、必要のない嘘をついた時、それがバレたらどのような不利益を被るでしょうか。
発言すべき時に黙り込んでしまうと、周囲から何も考えていない人と評価されてしまうかもしれません。
生きるうえ、社会生活を過ごすうえではこれらの態度表現は何のメリットもなく、逆にデメリットしかもたらさないのです。
素直な自分が表現出来ないために生き辛さを抱え込んでしまうのです。
さて、それではこれらすべてを機能不全家族環境の生育暦による学習の結果として捉えてみれば、何が見えてくるでしょうか。
学習によって自分が素直で適切な自己表現が出来ないのであれば、素直で適切な自己表現を学習して獲得すればいいのではないでしょうか。
今までの学習した態度パタ-ンとは違う、態度パタ-ンを学習すればいいのです。
アダルトチルドレンは親や上位者より自分を守るため、正直な感情表現を抑えて生きてきました。
それは自分を守るためです。
したがって、今ここで「素直な自己表現を学習しよう」と提案しても、「怖くて出来ません」と答えが返ってくるかもしれません。
そうです。自分を苦しめる態度を取ることには、過去自分を守るというメリットがあったのです。
しかし、じっくり考えてみてください。
過去の防衛パタ-ンを今も堅持する必要があるのでしょうか。
過去の親、家庭の環境と、今あなたを取り巻く環境は同じものなのでしょうか。
もし、違うのであれば過去のパタ-ンは手放してもいいのではないでしょうか。
なぜなら、もはやそれは何の役にも立たないのですから。