さて、私がアダルトチルドレンの様々な問題を克服出来たのはなぜでしょうか。
再三書いていますが、人の成長は人との関わりを通してしか図れないものです。
(カウンセリングはそのためのサポ-ト手段です)。
私自身も会社生活、話し方教室、心理学のワ-クの出席を通して人と関わり、対人スキルの獲得、共感能力の獲得等、成長、克服出来たと思っています。
それでも、会社在職時は自分に対する自信と対人不安だけは、獲得克服出来ませんでした。
では、自分に対する自信と対人不安。この2つの関係をまず考えてみましょう。
そもそも自分に対する自信とは何でしょうか?
自信⇒自分を信じる。
もう少し具体的に記述しましょう。
「チャレンジに際して目標が達成出来るであろう、何とかなるであろうという、その結果に対して不思議な確信のようなものを持っている。また、仮に結果が望むものでなくても過剰に傷つくことはなく、次は何とかなる、何とかするという、これも不思議な確信のようなものを持っている」
ちょっと、漠然としているかもしれませんが、私が自信について書きますと以上のようになります。
そして、対人不安。
人が自分のことをどう思っているかを過剰に気にしすぎることが問題の根源です。
悪く思われていないか、嫌われていないか、他者の気持ち、視線を気にしすぎてしまいます。
さて、ここで考えてみましょう。
もし、自分を信じて行動している人は他者が自分のことをどう思っているか過剰に気にするでしょうか?
(ここで大切なことは、人は誰しも自分が他者、周囲にどう思われているか気にする傾向はあるということです。それは、私たちが人間社会に生きているゆえ、他者評価、他者との関わり合い、これらは絶対不可避であるからです。ですから、問題は過剰に執拗に気にし過ぎることが問題なのです)。
私は自分の人生、自分の思い通りやってみようという人は、自分に専念する傾向が高く、エネルギ-を自分に向けますので、他者にエネルギ-を奪われることも少なく、他者の意識、視線、気持ちをそんなには気はしないと思っています。
前置きが少し長くなりました。
伝えたかったことは、自分に対する自信と対人不安は相関関係があるということです。
そして、私は会社生活を14年続けても、この自分に対する自信の獲得は出来ず、対人不安の傾向は克服出来なかったのです。
なぜ、でしょうか?
それは、会社在職時は嫌な仕事を我慢して続けている。自分を抑えて仕事をしていた(事務という仕事柄これはしかたのないことですが)。
誰しも仕事では自分を抑える必用がありますが、私の場合は抑えることが仕事であったように思います。
そして、更には、ずっと親が敷いたレ-ルの上を歩んでいたからです。
(目立った反抗期もなく、進路に関して自分の意見を通したこともなく、また、就職も社会性欠如の問題から親の縁故で入りました)
では、私はいかにして自分に対する自信を獲得することが出来たのでしようか?
それは、会社を辞めたからです。
当時はリストラ全盛、就職氷河期でもあり失業率は7%を超えており、そんな厳しい雇用情勢のなか退職をするなんてと、誰にも理解されませんでしたが。
「やりがいのない仕事をこれ以上続けてどうするのか」という以上に。
「自分の人生を歩まなくては」「とり返しのつかないことになる」という強い思があったのです。
親から自分の人生をまずは返してもらったのです。
自分の人生を返してもらった時点でかなり元気になったと思います。
それは、抑えていたフタがとれたような感じです。
「好きにしていいんだ」そんな感覚だったと思います。
アダルトチルドレンからの回復に必用なことの1つは、「自分を抑えないこと」そして、「自分の好きにすること」は回復への大きなアプロ-チと思います。
そして、次に大切なことはチャレンジをすることです。
当然のことですが、自分の好きにするということは、自分の好きなことにチャレンジをするということです。これには「理想の自分にチャレンジ」をすることも含まれています。
アダルトチルドレン問題克服記でも書きましたが、退職後私がまずチャレンジをしたことは、キャリアカウンセラ-の養成講座で参加者全員と話しをすることです。
対人不安の克服には、あえて避けていることに挑戦することが有効です。
これは対人不安だけでなく、自分が避けている様々なことに有効です。
(もちろんチャレンジする前に、出来るであろうというイメ-ジとスキルの獲得は必要です)
敢えてチャレンジすることの効果は、出来るという自信と達成感の獲得です。
私が会社在職時獲得克服出来なかったことは、会社退職後様々なことにチャレンジをして、徐々に獲得克服出来たのです。
そして、このためにも人との関わりは重要なのです。
アダルトチルドレンの多くが悩んでいることは人間関係、自己表現、自分を抑える傾向が高いことです。
人との関わりのなか、自分の抑えている様々な問題に敢えてチャレンジ、そして、出来るという自信を獲得することこそが、アダルトチルドレン回復の大きなキ-であると思います。