2008年07月 アーカイブ

役割を変えたい

前回は人生に疑問を感じながらも会社勤めをしている自分について書かせて頂きました。

実際に会社退職を決意した際は様々な思いがありました。
その中でも会社勤めを継続して身につけてしまった、役割を変更したいという思いがありました。
それは、「いい人の役割」です。

皆さんは「いい人」と聞いて、どのような人を想像しますか?

いつでも笑顔、優しい。
怒らず穏やか。
誰にでも親切。
共感能力が高く受容的。
気前が良くて裏表がない。

人によってはいい人のイメージは様々でしょう。

さて、アダルトチルドレンには子供時からの思い込みと役割の継続の問題があります。
アダルトチルドレンがいい人を演じているとすれば、それは子供時から親の愛を感じたことがなく、淋しさを味わい続けていました。そして少しでも親からの愛を得ようと「親に合わせなければ愛してもらえない」等思い込み、家庭内では親に合わし、自分を抑える役割を背負ってしったのです。
そして大人になっても「周囲に合わせなければ愛してもらえない」等子供時と同じ思い込み抱え、自分を抑え周囲に合わせいい人の役割を果たし続けるのです。

これはアダルトチルドレンがいい人を演じる場合の1つの例です。

さて、私の場合はどうだったのでしょうか。
退職時当時、私は中間管理職でした。
仕事は事務であり部下は全員女性でした。

私は部下にきつく言うことは出来ませんでした。これは嫌われたくないという思いが強かったのだと思います。
そして、部下が全員女性あり、機嫌を損ねてはあとあとの自分の仕事に影響する恐れも感じ、きつく言うこと指導することが出来なかったのです。

また、それと同時に自己主張するということが分かっていなかったような気もします。
私は子供時より自分を抑えていました。それは親に合わせるというより、どうせ言っても無駄という諦めと無力感を抱えていました。
成長するにつれてもこの感覚はずっと残っており、自己主張をすることはほとんどなかったと思います。
「どうせ言っても無駄」と思い込んでいたからでしょう。
また、自己主張をせず人とかかわらない青年期を過ごしていたので、コミュニケ-ションスキルが低く、スキルとしての自己主張、そこから部下指導の方法も習得していなかったようにも思います。

ですから、私がいい人を演じていたのは、相手の気持ちに敏感で嫌われたくない思いも強く、またいかに自己主張するのか、その方法も分かっていなかったと思うのです。
でも、その甲斐があって会社では「優しい上司」で通っていました。

しかし、退職前には自分が「いい人」の役割を演じ続けるのにしんどさも感じ始めていました。
おそらく14年間の会社員・社会人として生活をおくるうえで、自分に対する自信も多少は回復して、自分の殻を破りたい気持ちだったのだと思います。
しかし、今まで自分を抑える役割を果たし続けていたのに、いきなり自己主張全開、カラ-を変えることも自分には出来なかったのです。

新しい自分を打ち出すには、新たしいステージが必要だったのです。
そして、自分を演じている役割から降りたかったのです。
そのために、会社を辞めるなんてと思われる方もおられるでしょうが・・・。
継続して身につけてしまった役割は、他者評価にも固定してしまっています。
ですから、私が我慢する人の役割を果たし終え、新しい自分になるためには、退職がもっとも有効な手法だったのです。

会社退職の理由は他にもありますが、私が会社を退職した理由の大きな1つに、継続してきた役割を変えたいという思いもが強くあったのです。


そして、今は若者の就職支援の仕事を組織に属して担当しています。
今の組織では前職のように「いい人を演じる」ことはまったくしていません。
人の視線、気持ちは敏感な性格ですから気にはなりますが、「どうでもいいや」と思うようにしています。すると、一瞬は気にするのですがすぐに忘れてしまいます。
また、主張すべきことは遠慮なく主張しています。たまに過激になっているかもしれませんが。

とにかく、我慢は辛いものです。
自分を抑え続けると心理的・精神的にもよくありません。
適度に自己主張することの大切さを実感を持って体験しました。

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