今までアダルトチルドレンについて、主に自分の経験から書いてきました。
では、ここでアダルトチルドレンからの回復のプロセスについてまとめをしたいと思いまいす。
アダルトチルドレン回復へのプロセス
1 生き辛さに気づく
自分は何か生き辛い、何か人と違う、自分に違和感を感じる等、すなわち気づくことが大切です。
気づかないと生き辛さが当たり前であり、生き辛さに疑問を持つこともなく、回復へのスタ-トがきれないのです。
2 過去を振り返る 感情に触れる
アダルトチルドレンは機能不全家族を生き延びるために自分を喪失しています。
過去の家族関係等を振り返り、感じていた本当の自分の感情に気づき、過去を嘆き、怒る等封じていた感情を発散することも有効です。
しかし、人によっては感情を感じたくない、過去の感情に触れることを拒否される方もおられます。それはそれでいいと思います。無理をして辛い感情を感じる必要もありません。
でも、感情を感じることが癒しに通じることもあることも事実です。
また、感情の感じ方ですがこれも人様々です。私はカウンセリングにおいてあまり泣き叫ぶ方を見たことがありません、どちらかというと静かに感情を感じられ涙する方の方が多いのです。
3 思い込みに気づく
アダルトチルドレンは子供時の親子関係より様々な思い込み(強くなければ価値がない 私は価値がない 人生は戦いだ等)を抱いています。これは親からの取り込みもあれば、自分が自分に課したのかもしれません。
そして、これらの思い込みが今の私たちを縛ります。
思い込みは根拠がありません。なぜ、その思い込みを持ったのか子供時を振り返り、今への影響を考え、自分を縛る思い込みを手放し、健全な思考へと変更するのです。
また、子供時を振り返ることについてはアダルトチルドレンは子供時の体験を覚えておられない方も多々おられます。たとえ子供時を覚えていなくても、今の自分を縛る思い込みは認識出来ます。
必ずしも過去にこだわる必要はありません。
今に気づき未来を築くのです。
4 役割を変更する
アダルトチルドレンは機能不全家族を生き延びるため、様々な役割を背負い続けてきました(頑張り屋、助っ人、ロンリ-、ヒ-ロ-、マスコット、いけにえ、プリンス等)。
その子供時より背負い続けてきた役割を今も社会生活をおくるうえで背負ってはいないでしょうか?
機能不全家族を生き延びるために必要であった役割が、今の自分に必要かどうかです。
おそらく必要はないと思います。
今の自分に気づき、古い生き延びるための役割を脱ぎ捨てるのです。
そして自由に。
5 親への思いの整理
これは無理をしてする必要はありません。
しかし、アダルトチルドレンは世代間連鎖の問題であり、親もアダルトチルドレンであり生き辛さを背負っているはずです。
親を許しなさいと言うつもりはありません。
私たちも親も世代間連鎖という大きなシステムの影響を受けてしまったのです。
そして、世代間連鎖のシステムの流れを理解することは、私たちが次の世代にアダルトチルドレンの生き辛さを伝えないためにも有効です。
そして、このシステムの連鎖を断ち切ることが、アダルトチルドレンの偉業なのです。
許すとは相手のためにあるのではありません。
自分のためにあるのです。それは自分が楽になるために・・・。
6 他者との境界の設定
自分と他者の境界を設定します。
境界のない人間関係とは、人の視線や気持ちばかり感じ優先して、自分を抑える関係性です。
他者と自分の境界を設定するということは、他者の気持ちばかり推し量らず自分を表現するということなのです。
しかし、境界の設定が難しいと感じた時は、そこには他者に対する思い込みがあると思います。例「嫌われたら終わりだ」「本当の自分を知られたくない」等。
これらの思い込みも根拠がありません。
思い込みを変更して他者より自由になるのです。
7 適切な自己表現を学ぶ
アダルトチルドレンは自分を守ることに一生懸命でした。それには、無理に他者に迎合する、自分を出さない、敢えて高圧的に振る舞う等の手段を用いてきました。しかし、これでは他者と円滑な人間関係は築けません。他者と円滑な関係を築くための適切な自己表現、コミュニケ-ションを学ぶことも大切です。
8 行動の促進 人とつながること
人は人を通してしか成長出来ません。
他者との境界を保ちながらも、他者との関係性を築き、様々なことを学ぶのです。
恐れていたこと、不安に思っていたことが現実に起こるのか、行動の促進を図り現実から学ぶのです。
9 自分にOKを出す
回復のプロセスを歩み成長している自分にOKを出すこと、生き辛さを抱えながらも今まで精一杯生きてきた自分にOKを出すことです。
自分を認めてあげることが出来るのは自分だけです。
自分が自分にOKを出すのです。
10 自分を創る
アダルトチルドレンは今まで自分を抑圧してきました。本当の自分の人生を生きてきていません。今こそ自分の本当の気持ちに正直に、やりたいことを行い、夢を抱き進み、新しい自分を創造し、新しい人生を歩むのです。