依存症と共依存

アダルトチルドレンの問題は自己との喪失、過去との分離です。
言葉を変えると自分と自分がつながっていないことを意味します。(そして、自己信頼感の獲得に失敗しています)
自分が自分とつながっていないと、自分の足でしっかり立って人生を歩んでいくことが出来ません。
そして、自分を支えてくれる何かを必要とします。
また、自分とつながっていないということは心に大きな隙間を持ってしまいます。
この心の隙間こそ得たいの知れない、淋しさ、空虚感、不安感、無価値感等なのです。

そして、人は心に隙間を持つと、心のバランスを取るためにその隙間を埋めたいという欲求を持ちます。
そしてそれを何で埋めるか、それが妥当なものかまたは過剰なものかによって、問題の有無が生じてくるのです。

では、アダルトチルドレンは心の隙間を何で埋めるのでしょうか。
実は心の隙間を埋めることはアダルトチルドレンを自覚されていない人でも日常に行っています。
ただ、その埋めるための対象や行動が、妥当でなかったり、過剰になればなるほど生き辛さの原因にもなってくるのです。

物質欲、物を持つ

人には自我拡大欲求が存在します。
これは、自分を大きく見せるための行動を促進させます。
物を持つことが代表です。
人の持っていない高価な物を持つことに固執したり、コレクションを多く持つことに固執したりと、他者の持っていない物を持つことにより優越感や満足感に浸ります。
または、最新の流行をいち早く持つことも優越感に浸れるでしょう。
このように物欲を満たすことは心の虚しさを優越感や満足感によって紛らわしてくれるのです。
しかし、どれだけ物を持って集めたとしても、それらはやがて日常の当たり前となってしまいます。
一度満足させた物欲は再度刺激となることはないのです。

したがって次から次へと物を買って、萎縮した自己の回復を図り、心の隙間を埋めなくてはならなくなるのです。

地位の向上に執着する

自己のアイディンティティを地位や肩書きにより満たそうとします。
○○会社の部長、○○大学の教授等です。
これらは社会的評価となり周囲からも羨望の眼差しで見られることでしょう。
そして、これら地位や肩書きを身にまとうことにより優越感にも浸れることと思います。
しかし、人は自分のすべてを認め受け入れてこそ自己受容が図かれ、自己存在の虚しさより脱却出来るのです。
地位や肩書きに固執することにより自己を満たすことは、その地位や肩書きを失ったとたんに自己価値は低下してしまうのです。
そして再び自己を喪失してしまうのです。

何かに熱中をする

人は何かに熱中、打ち込んでいる時は淋しさや、虚しさを感じないものです。
また、それらの感覚と向き合うのが嫌なために、過剰に熱中、没頭することもあるかもしれません。
熱中する対象は、仕事、趣味、スポ−ツ等人様々です。
しかし、あまりにも熱中すると体を壊したり、他の人間関係とのバランスを崩したり、大切な人との破局の原因になったりと、熱中し過ぎることには注意が必要です。
また、スポ−ツに熱中するあまり勝ち負けのみにこだわるとすれば、勝つことによってのみ、失った自己のパワ−を取り戻そうと、自己価値を上げようとする傾向があるために注意が必要です。
また、摂食障害における拒食は自分の体重を減らすことによってのみ自己をコントロ−ル出来る感覚、自分が自分とつながるような感覚を持ってしまいます。
不健全な方法に熱中することは取り返しのつかないことになってしまうのです。

感覚を麻痺させる

淋しさ、空虚感、不安感を麻痺させることに努めます。
アルコ−ル、薬物、ギャンブル、過食、SEX等を行い脳内物質の変化や刺激による快感により、抱いていた虚しさ、淋しさ等の感覚を吹っ飛ばして麻痺させます。
これらの方法により虚しさ、淋しさからの脱却を図ることは危険です。
なぜなら、これらの方法は体の慣れと耐性の問題があるからです。顕著な例としてアルコ−ルの場合、毎日飲み続けますと日に日に酔うための酒量が増えてきます。
これは体、臓器がアルコ−ルへの耐性が強まり慣れてきたためです。
したがって酔っ払って感覚を麻痺させるためには日々酒量の増加が必要になってくるのです。
やがてアルコ−ル中毒症となり体はボロボロになります。
それに麻痺させる方法は問題の解決にはまったくなっておらず、また常に刺激を求めなければならず、この意味においても中毒症になってしまいます。

次のページ


| HOME | リンク集.1 | リンク集.2 | サイトマップ | お問い合わせ
Copyright 2006.アダルトチルドレン回復へ All Rights Reserved

ページの先頭へ