アダルトチルドレン 問題の背景

アダルトチルドレンは機能不全家族で育てられ、一人の人間としてその個を尊重してもらえず、様々な心の傷を負いそのまま大人になった人たちのことです。
そして、心の傷で最も本質的な問題は十分に愛されなかったことです。
また、個の尊重とは心、行動の自由、精神等の尊重すべてを含みます。

機能不全家族について

機能不全家族とは親と子供の境界が曖昧、もしくは子供が親に呑み込まれている状態の家族を指します。 本来であれば子供にも人権があり、子供の心、意志、行動の自由(躾を除く)等は尊重されるものですが、機能不全家族では子供にとってこれらの大切なものが、親もしくは家族によって侵入侵害されています。
したがって子供はのびのびとした子供時代を送ることが出来ず、無条件に愛された実感もなく、逆に様々な心の傷を受けそれが大人になった今も大きく影響しているのです。 親が子供の個を尊重しない、または境界を侵入侵害する機能不全家族のパタ−ンとしては以下が挙げられます。

支配
何でも親の言うがままに子供を操つろうとします。
これは子供の人格を無視した行為です。子供が言うことを聞かず気に入らないと出て行けと平然と言います。
また親の支配的行為が一貫性がない、出まかせのその場限りのものでしたら子供は混乱してしまいます。
何が正しいのか、どうしたらいいのか、その規準を見失うでしょう。
過剰な期待
子供に親の期待通りの行動、人生を歩まそうとします。
まさに子供の人生そのものを呑み込み支配してしまいます。
過干渉
子供のすることを何でも過剰に知りたがります。
ここにも子供に対する支配性があります。
子供にも秘密にしたいことはあるのです。
何でも探られ干渉されることは自分の恥を暴かれ、劣等感と悔しさを感じてしまいます。
また、干渉してあら捜しをするのも問題です。
過保護
子供をペットのようにかわいがります。
しかし、このかわいがり方は親のエゴに基づくもので、本当に子供に対して共感しているのではありません。
自分が愛しているという気持ちとその表現の自己満足なのです。
条件つきの愛情
過剰な期待にも関係するかもしれません。
親が子供の期待を満たした時だけ子供を褒めます。
子供は親に褒められるために親に合わせすぎてしまい真の自己を見失ってしまいます。
寄りかかり
子供に親のパ−トナ−の代役をさせます。
子供にパ−トナ−(夫か妻)の悪口を言ったり、生活のグチを言ったり等子供はストレスを抱えながら我慢して聞き続けます。
そして、自分が親を支えなければと思ったり、妙にしっかりした大人ぶった子供時代を過ごしてしまいます。
暴力暴言
子供に直接暴力や暴言を吐く場合もありますし、夫婦喧嘩の場合もあります。
直接暴力を振るわれたり、暴言を吐かれたら当然傷つきます。
しかし、夫婦喧嘩も子供にとっては悲しいものなのです。
いつ夫婦喧嘩が始まるかびくびくしたり、もっと悪い状況では子供が親の夫婦喧嘩の仲裁をしたりと、大変なストレスを日々感じてしまいます。
無視(褒めない)
子供に要求はしますが子供を褒めることはしません。
一生懸命頑張っても褒めてもらえなかった子供は、自分に何か問題があると思い悲しみ劣等感を持ちます。
ダブルメッセ−ジとダブルバインド
両親が各々別々に子供に対して違う要求(ダブルメッセ−ジ)をします。
例えば男の子に対して父親が「スポ−ツをしろ」母親が「勉強しろ」と矛盾した二重拘束(ダブルバインド)を子供に行いますと、子供は何をどうして良いのか板ばさみの苦しさを味わい、事態をコントロ−ル出来ない無力感を味わいます。
存在の否定
生まなければよかった、バカ、死ねと存在そのものを否定します。
これほど傷つく言葉はないと思います。また、兄弟姉妹との比較も存在の否定につながります。

このように機能不全家族は親が一人の人間として子供の個、心、行動の自由、精神を尊重せず境界を越えて呑み込んでしまうのです。
想像してみてください。このような家庭環境では子供はどのような日々を過ごすでしょうか。

親から度を越えた振る舞いを日々されるのです。
びくびくしたり、無力感を感じたり、固まってしまったり、自己存在の否定より自分なんて存在しなければと思ったりと、親や家庭は安心出来るものではなく、常に不安とストレスの溜まり場となるのです。
家庭は子供にとって安全で暖かい場ではなく、不安とストレスの場なのです。

また、子供は自己中心的です。親や家庭が自分にとって望まない振る舞いをするのは、逆に自分が悪い子だから様々な制約や罰が親から加えられる思い込み、自己不信に陥るかもしれません。

では、これら機能不全家族の問題の本質は一体何でしょうか。
それは親の未熟な人格です。
未熟な人格だからこそ、子供との境界が分からず、呑み込んでしまうほどの態度をとってしまうのです。

これらすべては子供の問題ではなく、親自身の問題なのです。
アダルトチルドレンの問題は親の未熟な人格の問題を、子供が背負うと言ってもいいかもしれないのです。


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